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　 インターネットを使った中小製造業向けの受発注支援サービスを提供するエヌシーネッ トワークは、中小運送会社の空車両情報をネットで提供するトラボックスと業務提携した。 十月をめどに両社の情報システムを相互接続し、エヌシーの会員がトラボックスを通じて 中小運送会社のトラックを利用出来るようにする。異業種のネットワークサービスは大手 同士が結びつく事で、両社の会員である中小企業と中小運送会社にとって利便性が高まる。
エヌシーの会員企業はエヌシーのホームページを通じ、トラボックスが用意する専用の ホームページに接続する。エヌシー会員は自社製品の配送を依頼する電子メールをトラボ ックスに送信、トラボックスはメールを会員運送会社に転送し空き車両がある会社がエヌ シーの会員に連絡する。
エヌシーでは一ヶ月辺り四千件のトラボックスの利用を見込む。空車を有効活用するた めに大手運送会社に頼むより料金が二―三割安くなると見ている。トラボックスでは年内 をめどに決済代行も手がけ、取り扱い額の五％程度を手数料として徴収する。
エヌシーがデーターベースを構築している中小企業四千社の中には、顧客企業の求めに 応じて夜中でも製品を配送しなければならない会社が多い。ところが大手の運送会社は対 応してくれないため、自ら運搬することも多い。配送依頼に柔軟に応じてくれる中小の運 送会社へのニーズは高い。
トラボックスは全国に渡る中小運送会社五百社を会員として組織している。自社で運び きれない荷物を受注した会員と空き車両を持つ会員の情報を引き合わせるサービスを展開 している。配送地域出輸送を終え、帰りに運ぶ荷物が無いトラックの情報を収集できるた め、中小企業が求める緊急で安い輸送サービスの情報が提供できると判断した。