中小製造業のための素材オークション開始 ~ NCネットワーク 資材共同調達事業に参画~
中小製造業向け情報発信を行う株式会社エヌシーネットワーク(以下NCネットワーク、本社:東京都千代田区、社長:内原康雄)は、三菱商事株式会社、株式会社クラステクノロジー(本社:東京都渋谷区、社長:四倉幹夫)と提携し、会員企業向けに素材オークションサービス「EMA(イーエムエー)」を6月中旬から開始する。
サービス運営会社であるイー・マテリアル・オークション株式会社(以下EMA社、本社: 東京都千代田区、社長:佐藤清隆)は、三菱商事51%、NCネットワーク34%、クラステクノロジー15%の合弁会社で、昨年11月に設立した。「EMA」の最大の特徴は、売り手、買い手にオークション取引の場を提供するだけでなく、EMA社が与信・決済・物流・クレーム対応など、売買に関する商取引の責任を負うという点であり、インターネットを用いたB to Bビジネスに求められていた取引きの基本機能を備えているという点が画期的であり、注目を集めている。
従来、金属プレス、板金加工などの中小製造業は、二次、三次問屋など複数の流通経路を経て、鋼材を始め各種素材を購入しているため、仕入値が高くなり、企業の利益を圧迫してきた。一方、売り手である素材メーカーや、一次問屋及び一次加工センターなどにとっては、従来直接取引きしていなかった中小企業に対して「EMA」経由で取引きを行うことができ、川下に対する直接的なマーケティングが可能となる等、新たな取引きのチャンネルが広がることになる。
なお「EMA」での鉄鋼製品の売り手は三菱商事、三井物産などが運営している鋼材の電子市場である「スマートオンライン」の会員に限定しており、「スマートオンライン」の売り手会員は「EMA」を通じて川下販売に参加できる。
当面は関東地域を対象とし、順次に全国サービスを広げて行く。また、取り扱い商品は、鉄鋼製品からスタートするが、これも徐々に化学品や、特殊素材などに広げて行く予定である。
NCネットワークは、中小製造業約8000社のEMIDAS会員に対し「EMA」を提供することで、会員の素材購買コストの削減を支援して行く。今後も製造業の活性化に向け、サービスを充実させる。