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6月15日（木）、株式会社山本金属製作所様の岡山県にある「岡山研究開発センター」にて高付加価値経営を学ぶ勉強会（見学会＆勉強会）を開催いたしました。

最初に山本社長より岡山研究開発センターの設立の経緯や概要、今後の展望についてお話をしていただきました。山本社長のお話は非常に説得力があり強いメッセージが込められており、参加者の皆様も大きくうなずく姿が印象的でした。

山本金属製作所様では「精密加工技術」「ロボットシステムインテグレーション」「センシング・計測評価技術」をコア技術とし、①加工事業、②加工ソリューション事業、③ロボットSIer事業、④教育支援事業これら４つの事業へ展開をされています。多様化する顧客のニーズに対応し、将来を見据え、機械加工のモニタリング、新たな切削加工技術の創出、自立型の生産システムの研究開発を岡山研究開発センターで行っています。
事業活動の中で「いかに工作機械とロボットを自社の加工技術や自動化、先進技術と融合し、自社流のイノベーションを起こしていくか」に重点を置いています。
山本社長は、「人のノウハウ程重要な仕事はない」と断言されます。簡単に行かないからこそ、ビジネスチャンスがあると力強くお話いただきました。
機械加工の現場に於いて、熟練者の様々な「気づき」のノウハウを可視化し、他の人でも熟練者同様に加工ができるように日々研究開発されています。

加工現場にはほとんど社員さんは配置されておらず、自動化された生産ラインを見学し、参加者の皆さまも驚きの表情をされていました。
「いかに自動化する為に人が働くか」を実現した工場を目の当たりにし、沢山の質問も飛び交いました。

QRコードを付けた加工品の全ての情報が紐づき、検査室では品質情報を蓄積してフィードバックを行うことで不良を1個で止めることが可能となっていました。
更に加工データの他、機械に取り付けられたドリルのデータなども蓄積されており、工具の変化や加工液の状態も計測し、常に状態をチェックできる体制になっています。

また、加工中の「温度・振動」を測定し、最適条件選定のサポートをする「MULTI INTELLIGENCE®」をツールバランサーにて、回転バランスを計測し、微調整をして取り付けるデモも拝見いたしました。

各現場の社員の方が、丁寧に自信を持って説明する姿は、山本金属製作所で働くことに誇りをもっていることが伺え、また山本社長が社員さんへお声がけする様子から信頼関係がしっかりと築かれていることが印象的でした。

工場見学の後は、参加者様1社ずつが現状抱えている課題について発表し、山本社長がそれぞれ丁寧にご回答いただき、参加者の皆さまの納得された表情から今回の見学会の満足度が伺えました。

「若者に夢と希望を与え、機械加工にイノベーションを。社員の生産性と付加価値は会社の成長に最も重要なポイントである。」経営者がブレずに目指す方向を正しく示すことが、社員さんのモチベーションとなり、会社の成長につながることを山本社長のお話や現場を拝見して全身で実感した見学会となりました。

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